タイで開催された WordCamp Bangkok 2018 に参加してきました。
WordCamp Bangkok 2018 について
「WordCamp(ワードキャンプ)」は、世界NO.1シェアを誇るオープンソースのCMSである WordPress のユーザーと開発者がその普及と情報交換を目的としたイベントとして、世界中の都市で開催されています。
そして今回は、タイのバンコク西部のパーシーチャルン区にある、サイアム大学で開催されました。
ワードキャンプ・バンコク2018のイベントサイト:
https://2018.bangkok.wordcamp.org/
今回は初めてコントリビューターデイに参加してみました
WordCampのイベントでは、講演を聞くスタイルのセッションデイと、WordPress本体のコア開発やテーマのチェックなど、チームに別れてそれぞれの参加者がオープンソースへ貢献するというコントリビューターデイがあります。(開催によっては、コントリビューターデイが設けられてない場合もあります)
今回のワードキャンプ・バンコクでは、1日目の2月17日がコントリビューターデイ、そして2日目の18日がセッションデイという構成になっていました。
コントリビューターデイのスケジュール
Time | Contributor Day |
---|---|
8:30 AM | Registration |
9:15 AM | Introductions & Groupings |
10:00 AM | Contributor Session 1 |
12:00 PM | Lunch |
1:00 PM | Contributor Session 2 |
4:30 PM | Closing Review |
コントリビューターデイのチームわけ
コントリビューターデイでは6つのチームが用意されており、興味のあるチームに自由に参加ができるようになっていました。
- Core
- CLI
- Community
- Polyglots
- Theme
- WordPress User Manual for Thai (Special project)
今回、コントリビューターデイの参加は初めてだったのですが、英語で行われていて、とっつきやすそうなテーマレビューチームに参加してみました。
コントリビューターデイのテーマレビューではどんなことをするのか?
WordPress.orgには、多くの無料テーマが世界中からアップロードされますが、すべてのテーマは公開される前にレビューを受けています。ボランティアで構成されるテーマレビューチーム(TRT)と呼ばれるチームのメンバーがレビュープロセスを担当します。 レビュープロセスでは、セキュリティの脆弱性、コーディングの適正、ライセンスの確認などが行われます。
ボランティアスタッフのチェックできる量を上回るテーマが日々アップロードされており、このコントリビューターデイでは、参加者がコントリビューターとしてテーマレビューチームの手順をなぞり、一つでもテーマのチェックをクリアできるよう作業をしていきます。
Theme Review Handbook: Getting Started at a Contributor Day
(テーマレビューハンドブック:コントリビューターデイでの始め方)
午前に2時間、ランチを挟んで、午後も2時間ほど作業し、最後はチームごとの成果発表でした。
他の人が作成したテーマを読み込む体験はなかなかできないことなので面白みがありました。また、チームリーダーを勤めたUlrich Pogson (@grapplerulrich) さんのみるみるうちにレビューを捌いていくデモンストレーションには圧巻されました。世界トップ水準の方のスキルに触れられることも、海外のWordCampに参加するメリットであると感じました。
2日目のセッションデイに参加
翌日も、同じ会場で行われたセッションデイに参加してきました。
セッションは3ルームでそれぞれ7セッションずつ、合計21セッションあり、そのうち1つのルームが全て英語でのセッションとなっていました。
参加したセッションのメモ:
- The future of WordPress by Asif Rahman, Konstantin Obenland
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/the-future-of-wordpress/ - Realities of contributing to open source by Ulrich Pogson
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/realities-of-contributing-to-open-source/ - WordBench, WordCamps, and the variations of WordSomething events in Japan by Shinichi Nishikawa
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/wordbench-wordcamps-and-the-variations-of-wordsomething-events-in-japan/ - How WordPress helps put food on my table? by Rahul Gupta
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/how-wordpress-helps-put-food-on-my-table/ - How Git Version Control change my life by Samuel Tirtawidjaja
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/how-git-version-control-change-my-life/ - “Support” For WordPress Business Growth by Rupok Chowdhury Protik
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/en-support-for-wordpress-business-growth/ - Selling WordPress to Enterprises by Rahul Bansal
https://2018.bangkok.wordcamp.org/session/selling-wordpress-to-enterprises/
なお、全てのセッションは映像データとして無料で公開されており、誰でも閲覧することができます。
WordCampTV:https://wordpress.tv/category/wordcamptv/
中でも、日本からいらっしゃっている西川伸一さんによる日本のWordPressコミュニティの話がとても印象的でした。私はもう10年近く日本を離れていますが、その間に実に活発なコミュニティがたくさん生まれていました。オープンソースマインドがとても良い形で発展していると感じました。楽しそう。
また、西川さんは以前タイで暮らされており、まだコミュニティの存在していなかったタイでWordPressコミュニティを発足させ、今やタイの方達だけで今回のように大規模なWordCampイベントを開催できるまでになったそうです。すごいですね。
この日はアフターパーティも開催されましたが、深夜のフライトに備えて早めに帰国の途に着いてしまいましたが、とても盛り上がっていた様子です。
旧正月シーズンのタイの観光も楽しみました
中国春節シーズンに被ってしまい、エアチケットがとても高額な時期でした。このため、少し前乗りして、タイ観光を楽しみました。
屋台飯もスイーツも美味しすぎたタイのグルメ
まとめ
毎年この時期に開催されているタイのWordCamp、季節的にも過ごしやすくて良かったです。食べ物が安くて美味しくて、ついつい飽食な毎日でした。
イベントではアメリカからの依頼をよく受けているという英語が堪能なタイ人のデザイナーさんとの繋がりもでき、次回ぜひ一緒にお仕事をしましょうという話ができました。
また、シンガポールに引き続き、ここでも日本からセッションで登壇されたり国際的に活躍されている日本人の方にお会いできたのもとても刺激になりました。ぜひ香港でもWordCampが開催されたらいいなぁと思い、香港でのコミュニティ活動に今後顔を出していこうと思いました。